「イケメンしか入所できないインディーズ事務所」
「完全労働基準法違反」
「完全ブラック、スタッフはslave」
「万年人手不足」
BLAUER HIMMELが所属しているインディーズ事務所には、そんなヒドイ噂ばかりが立つ。
だが、契約タレントの8割は10代から20代前半の男の子。
男子校のようなノリで
みんな仲良く、和気藹々。
そんなイケメンばかりの男子校……の中に現れた、失職寸前のフリーライター・凛子。
イケメンばかりの事務所の中に突然現れた、チョットカワイイ女の子。
さぞかし、モテるかと思いきや、凛子は見た目がカワイイだけで、中身はオッサン。
しかも年子どころか11ヶ月しか離れていない弟が居て、
「弟より年下の男の子を恋愛対象には見られない」という。
それでも面倒見が良い凛子は、男の子たちの胃袋をがっつりつかみ、
「美味しいご飯を作ってくれるおねいさん」
として、事務所の中で大切な存在になっていく。
そんな凛子に恋をしたのは、恋愛対象にすらならない、6歳年下の大学生・陽海だった……。