登場人物紹介


齋藤陽海

 

人嫌い・偏食家・ヲタク・女装コスプレイヤー・マザコンの東大生。

4月1日生まれ

性格は至って真面目でプライドが高い。
時折、周囲の空気を凍てつかせるほど冷たい毒舌を放つが、これは目的完遂のためなら空気を読む必要性はないと考えているが故の計画的犯行。

人嫌いのため滅多に笑わないが、心を許すと毒舌ながら、面倒見は良くなる。

眼鏡は、いじめ対策であり、かけ始めた当初はレンズのない伊達眼鏡だったが、いまは強度の近視。

ゼクト

 

陽海のバンドヴィジュアル。

BLAUER HIMMELのベーシスト。

ヴィジュアル系バンド出身のため、ファッションやステージの作り方、宣伝の仕方などでマネージャーの田原やリーダーのセツヤと

ステージ運営に対する方向性が違いすぎ、激しく口論になることもあるが、だいたいは言い負かして女装でステージに上がる。

基本はフリフリ王子様スタイル。

器用なので楽器はなんでも弾きこなすことが出来るが、器用すぎるが故に「それなり」であることは自覚している。



堀越獅童

 
BLAUER HIMMELのドラムス。

バンドネームはマリモ。
ドイツ人を祖父に持つクォーターで、ドイツの血は3/4しか入っていないのに見た目はほぼドイツ人。

バンド最年長。8月5日生まれ。

凛子の2歳年下の夫。

空手有段者で、体脂肪率8%。

実家が九州の田舎村で、母親が30年間村長を務めている。

中学卒業後に上京し、在京歴は10年。
そのためか、標準語に寄り切ったイントネーションのおかしな方言を話す。

眞鍋節也

 

BLAUER HIMMELのリーダーで、ヴォーカル。

陽海より学年はひとつ年上。
6月21日生まれ。

職業として音楽活動に専念するため、大学進学は断念したが、国立大を目指していたこともあり、学力は高い。

人の心をとにかく気遣う性格で、また、その気遣いが見事。

周囲に気を遣いすぎる性格のためか、いつも胃を痛めている。

ファッションセンスが最悪で、私服は中学ジャージ(緑・ゼッケン付き)と高校ジャージ(えんじ・ゼッケン付き)。それに、マリモからもらったブランドもののジャケットやブーツを合わせる。

高校時代から周囲にはナイショの彼女・森子がおり、「東京ドームでライブが出来たら結婚してあげる」と言われている。

鈴木博人

 

BLAUER HIMMELのギタリスト。

バンドネームはハクト。

私立W大学の学生だったが、このたび、無事に卒業した。3月17日生まれ。

人見知りの激しい性格。ただし、ひとたび「甘やかしてもらえる」とわかれば徹底的に甘えるため、凛子とマネージャーの田原には「イケメンじゃなければセクハラで訴える」とまで言われている。
ギターのテクはあるが、タブ譜も音符も読めない。



鮎川翔太

 

BLAUER HIMMELの所属する事務所の研修生(アルバイト)

陽海と同学年。

通称:鮎子

元・ゼクトファンクラブのトップ。

大学卒業後はBLAUER HIMMELのマネージャーとして事務所に就職することが内定している。

賢く、仕事や勉強の要領は良いが、元女装家でプライドが高く、毒舌。

「ゼクト」のことを心の底から愛しており、凛子に辛く当たるが、凛子の気持ちを知り、以降は親友として接する。

藤木尚人

 

バンドネームはアッガイ。

BLAUER HIMMELの後輩に当たるバンド、turn Aのヴォーカル。

ハルミと同じ高校で、ハルミの友だちの元カレ。
本当は大学に入る年齢だが、留年したため、学ランで事務所に通勤している。

声も顔も良いのだが、あまりものごとを深く考えることが出来ないバカ。

常識力も足りない。

諸事情があって、ハルミと交際することに。

 

 

 

伊藤春男

 

ハルミの兄。

陽海と同学年。

中学2年でいじめ問題に巻き込まれて以降、引きこもりを続けている。

ただし、現役高校生のハルミより遙かに勉強はよく出来る。

ハルミの身体が動かなくなって以降、仕事で忙しい母にかわってハルミを介護するが、あまり献身的とは言えない。

田舎の風習により、跡継ぎとして色々頼りにされているため、時折引きこもりとは思えないフットワークで実家(祖父母の家)に帰る。



凛子

 

BLAUER HIMMELが所属するインディーズ事務所の契約社員。

マネージャー部で、鮎子の業務指導に当たっている。

turn Aが入所後は彼らのマネージメントを担当するが、アッガイの自由奔放ぶりに振り回される。

マリモの2歳年上の妻。

かなり真面目な性格。

軽度だが、陽海が起因の睡眠障害があり、BLAUER HIMMELのメンバーはそれを非常に気遣っている。
しかし、ときにそれがファンや女性スタッフたちの嫉妬を買うことになる。

ビールが主食。

伊藤桜実

 

陽海が駅で出会った、BLAUER HIMMELファンの美少女。
「さいとうはるみ」と、「イトウハルミ」
一文字違いということで、仲良くなる。

マリモとは6歳まで同郷で、隣人だった。

元陸上部で、背が高く、筋肉質な美人だが、全体を包む雰囲気が凛子によく似ている。

気が強くて逞しそうで、賢そうな外見をしているが、実はナイーブで、成績は普通。

病気で身体が動かなくなり、高校を中退。兄の介護を受けている。ただし、病気は痛み止めでコントロール可能のため、引きこもりの兄より活発に出回っている。